【鋳造・中子】材質別|用途と特性で選ぶ最適な中子材の選び方

鋳造・中子、材質で決まる品質とコスト。最適な素材選びの決定版。

鋳造における中子の材質について、以下の内容を解説します。

  • 鋳造用中子の主な材質とその特性
  • 用途と特性に応じた最適な選び方
  • 材質の選び方で変わる?鋳造品質とコストとは

材質の選び方を学びましょう。

鋳造用中子の主な材質とその特性

鋳造用中子の主な材質とその特性

鋳造において、製品に複雑な形状や中空構造を持たせるために不可欠な中子には、様々な材質が用いられています。それぞれの材質には、強度、耐熱性、崩壊性などの特性があり、用途や鋳造する金属の種類によって最適なものが選ばれます。

砂(シリカ砂、ジルコン砂、クロマイト砂など)

鋳造用中子には、様々な種類の砂が使用されています。それぞれの砂には特性があり、用途や求める品質によって使い分けられます。

珪砂(シリカ砂)

最も一般的に使用される砂です。入手しやすく安価ですが、熱膨張しやすいという欠点があります。この欠点を補うために、添加物を加えて使用されることが多いです。

ジルコンサンド

熱膨張率が極めて小さく、耐火性・結合力に優れており、変形しにくいため、高精度な鋳物に適しています。

クロマイトサンド

熱膨張率が小さく、耐火性も高いのが特徴です。焼付きなどの欠陥を防止し、冷却性能にも優れているため、様々な鋳造法に対応できます。

これらの砂は、鋳物の品質や製造コストに大きく影響するため、目的とする製品に合わせて最適な材質を選択することが必要です。

金属(鋳鉄、鋼、アルミニウム合金など)

鋳造用中子には、鋳鉄、鋼、アルミニウム合金といった金属材質も用いられます。これらの金属製中子は、高い強度や耐熱性が求められる場合に適しています。特に、鋳造する母材と同じ金属や、それに近い融点を持つ金属が選ばれることが多いです。

中子材質 主な特性 用途例
鋳鉄 高い強度、良好な鋳造性 大型の鋳物、複雑な形状の中空部
優れた強度、靭性 高温・高圧環境下での使用、精密な鋳物
アルミニウム合金 軽量性、良好な熱伝導性、耐食性 アルミ鋳物の中空部、熱交換器部品

金属中子は、鋳造プロセス中に溶湯の熱や圧力に耐える必要があります。そのため、材質選定においては、母材との反応性や、鋳造後の取り出しやすさ(離型性)も大切です。鋳造する金属の種類や要求される品質に応じて、最適な金属材質が選択されます。

セラミックス(アルミナ、ムライトなど)

セラミックス製の中子は、その優れた耐熱性から、特に高温での鋳造に適しています。アルミナやムライトといった素材は、高い融点と化学的安定性を持ち合わせており、溶湯との反応が少なく、鋳物の品質低下を防ぎます。

セラミックス材質 主な特性 適した用途例
アルミナ 高い耐熱性、耐摩耗性、化学的安定性 高温鋳造、特殊合金鋳造
ムライト 高い耐熱性、熱衝撃抵抗性、低熱膨張率 高温鋳造、精密鋳造

これらのセラミックス製中子は、通常の砂型鋳造やシェルモールド法とは異なり、より専門的な製造プロセスを必要とすることがあります。しかし、その高い性能により、要求される精度や品質が厳しい製品の製造においては、非常に有効な選択肢となります。

その他の材質(樹脂系、特殊配合砂など)

鋳造用中子には、前述の珪砂や特殊砂以外にも、特定の用途や要求性能に応じて様々な材質が用いられます。特に樹脂系の材料は、中子の結合材として、あるいは特殊な配合砂として利用されることが多いです。

例えば、シェルモールド法で用いられるシェル中子は、珪砂にフェノール樹脂などの合成樹脂をコーティングし、加熱することで固形化させます。この樹脂コーティングされた砂(RCS:レジンコーテッドサンド)は、高い強度と寸法精度、そして良好な鋳肌を実現可能です。樹脂の種類や配合比率を調整することで、硬化温度や熱分解特性を制御し、精密な鋳造を可能にします。

また、添加剤として使用される材料も、中子の性能を左右する要素です。例えば、鋳肌の平滑性向上や、鋳造時のガス発生抑制、さらには鋳型からの砂の剥離を容易にする目的で、澱粉や石灰粉、籾殻などが配合されることもあります。これらの添加剤は、砂型鋳造の品質向上に貢献しますが、一方で強度低下などの副作用が生じる可能性もあるため、慎重な選定と配合が求められます。

これらの樹脂系材料や特殊配合砂は、それぞれに特有のメリット・デメリットを持ち合わせており、目的とする鋳物の形状、要求される精度、生産ロット数、そしてコストなどを考慮して、最適な材質選定が重要です。

用途と特性に応じた最適な選び方

用途と特性に応じた最適な選び方

鋳造用中子の材質選定は、製品の品質やコストに直結する要素です。どのような用途で、どのような特性が求められるかによって、最適な材質は異なります。

例えば、自動車部品や水道バルブのように、高い寸法精度や滑らかな鋳肌が求められる場合には、シェルモールド法で製造されるシェル中子が適しています。これは、シェル中子が強度が高く、保管や運搬にも優れているためです。

一方、複雑な形状や大きなサイズの製品、あるいは試作品の製作など、コストを抑えたい場合には、生砂型中子や自硬性型中子が選択肢となります。生砂型は材料費が安価ですが、強度はそれほど高くありません。自硬性型は寸法精度が高いというメリットがあります。

また、ガス硬化型中子は寸法精度と強度に優れますが、砂の再利用には専用設備が必要です。このように、中子の材質は、要求される精度、形状の複雑さ、生産ロット、コストなどを総合的に考慮して選定することが重要です。

材質の選び方で変わる?鋳造品質とコストとは

中子に使用される材質は、鋳造品の品質と製造コストに大きく影響します。例えば、砂型鋳造で用いる鋳物砂は、その粒度によって鋳肌の滑らかさが変わります。

滑らかな鋳肌を求め、細かい砂を選ぶと通気性が悪化し、ガス欠陥のリスクが高まります。このリスクを回避するには、ガス抜き設計の工夫や脱ガス処理などの追加工程が必要となり、結果としてコストが増加する可能性があります。

また、ジルコンサンドやクロマイトサンドといった特殊砂は、熱膨張率が小さく耐火性が高いため、精密な鋳造や大型鋳物に適しており、欠陥防止効果も期待できるでしょう。しかし、これらの砂は珪砂に比べて高価であり、製品の要求品質とコストのバランスを考慮して選定することが大切です。表にまとめると以下の通りです。

砂の粒度 鋳肌の滑らかさ 通気性 ガス欠陥リスク
細かい 滑らか 低い 高い
粗い 粗い 高い 低い

このように、中子の材質選定は、単に性能だけでなく、製造プロセス全体に影響を与え、最終的な製品コストを左右する要素となります。

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