シェル中子の設計において、RCS(レジンコーテッドサンド)は欠かすことのできない素材です。そもそも中子とは、中空構造を要する鋳物において使用される砂型のことを指します。その中子の素材が、RCSなのです。
RCSの作り方は、珪砂などの骨材に、フェノール樹脂やヘキサミンという硬化剤、滑剤などを混ぜて作られます。その特徴は構成素材のうち、その9割以上が骨材でできている点で、フェノール樹脂は骨材を接着する役割を果たしています。
中子の作り方は、RCSを型に入れて熱をかけることで、軟化した樹脂が砂を結合させて、砂型として扱えるように固形化するというものです。フェノール樹脂は、150℃程度で硬化反応が開始され、350℃程度で熱分解が加速する特性があります。その特性を活かすため、金型の温度は250~350℃程度で設定されるのが一般的です。
また、鋳造時に使用された際、RCSは1000℃程度で崩壊するため、注湯された金属の熱によってもとの砂の状態に戻ります。その原理を利用して、中空の鋳物を製造することが可能となっているのです。
RCSにおいて珪砂が骨材として利用されている理由は、低コストでの製造が可能というものによりますが、一部では特殊砂という骨材が使用される例もあります。これは、珪砂が主成分とする石英が570℃程度で急激な熱膨張をする特性があるためです。しかし、特殊砂であるクロマイトサンドやジルコンサンド、または球状骨材などは高コストであり、使用箇所は限られます。
シェル中子を用いた砂型鋳造は、低コストかつ小ロット生産が可能な工法であるため、試作品の製作としても相性が良いです。その反面、中子の設計をするためにはしっかりとした技術が必要なため、実績のある製造会社へ見積もりを出すように注意しましょう。
金型でのシェル中子鋳造で低コストを実現!
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シェル中子は、複雑な設計仕様の鋳物にも対応ができるため、鋳造工程において必要不可欠な砂型です。複雑な設計仕様に対応できるだけではなく、コストがかからない、小ロットの製造にも対応ができる、試作品の製作にも適しているといったメリットがあります。
岐阜県山県市に会社を構える岐鋳では、水栓金具のシェル中子製造に特化しております。その小回りの利く強みを活かして、大物を扱う製造会社では難しい小物の製作、小ロット生産も可能です。全国の法人様のニーズに応えることができるような部品の製造を行っております。御社の製品における低コストを実現するためにも、お見積もりは岐鋳へとぜひご相談ください。
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